◆前世退行療法と年齢退行療法◆
催眠状態(「わかっている」が深い意識になる状態)で、前世退行療法では前世へ、年齢退行療法では幼児期などに戻ります。
人生で繰り返しているパターンや気になっていることついて、「原因になっていること」「大きく影響していること」を感じて再体験します。
再体験することで、気づきや癒しが起こります。
◆ソマティック・ヒーリング(体細胞療法)◆
「身体の状態は、何らかのメッセージを本人に伝えている」「身体を元の状態を戻すことにより、問題のある症状は存在する必要がなくなる(症状が消滅あるいは軽減する)」「身体はどのようにしたら癒されるのかを知っている」…。
こういった考えから、催眠状態で身体へと向き合っていきます。
病気や不調を生み出した自分の中の分身と対話したり、癒しに必要な身体の動きが自然に生じてくるのを感じて心のままに動いたり…。
内なるヒーラー(自分の中の神聖な存在)に出会って、アドバイスをもらったり…。
このような方法で、自分を癒していきます。
身体が癒されると、そこに在った感情や思考の何らかの「詰まり」も癒されて、気持ちが楽になることがあります。
◆悲嘆療法(グリーフセラピー)◆
大切な存在を喪失した時(親しい人との死別や離別など)、わたしたちは大きな悲しみや苦しみを感じます。
この療法では、故人や、言葉による会話のやりとりが難しい方(病気で意識が朦朧としている、重度の障害があるなど)と催眠状態で会い、コミュニケーションを取ります。
お互いの意識がつながり合うことで、そこに癒しが起こります。感情面や思考面に残ってしまっている悲しみや無力感、それゆえに表れている身体症状などが癒されていきます。
◆胎児期退行療法◆
母の胎内にいる時に、わたしたちは周囲の感情やエネルギーをそのまま受け入れたり感じ取ったりしています。
また、母体に起こったことを母とともに体験しています。
それが、後々のその人の思考癖や行動パターンに影響を与えることがあります。
この療法では、胎児期に取り入れた感情や感覚を癒して、さらにイメージの世界で再誕生します。
「癒されて満たされた自分で、人生を再スタートできる」、そのように感じることができます。
また、受胎する前の場面に戻ることもでき、この人生でこの両親を選んできた理由や、人生の目的などを感じ取ることができます。
◆分身療法(副人格療法、パーツセラピー)◆
わたしたちの中にはいろいろな感じ方や考え方が混在しており、これをパーツ(分身)とみなします。
身体や心理面で痛みを体験した時に、「それでもやっていく、生きていく」ために、自分では意図せずに「あるパーツ」を作り出して対応することがあります。
この療法では、問題の原因となっている「あるパーツ」の言い分を丁寧に聞き、否定したり排除したりするのではなく、ポジティブな影響力があることを肯定していきます。
そして、パーツ同士がお互いの言い分を伝え合っていくことで、徐々に譲り合ったり認め合ったりして、自身で納得のいく感じ方や考え方にたどり着くことができます。
